よくある質問

家庭レベルでは必須ではありませんが、PHと硝酸を検査し水質管理を実施するとアクアポニックスの成功可能性が高くなります。検査の頻度は週に1回程度で充分ですので定期的な水質検査をオススメしています。

基本的には洗浄は不要ですが、メディアベッドに魚の排泄物が溜まってきてしまった場合には洗浄することをお勧めしています。その際、すべてのハイドロボールを洗浄してしまうと微生物量が少なくなってしまうことから、3分の1程度は洗浄せずに残しておくとよいでしょう。

メディアの上面から５㎝程度低いくらいの高さが適切です。メディアより水位が高いと藻が生える原因にもなります。

硝化細菌は自然発生的に手に入れることができるため、魚を飼育していると徐々に増えていきます。特別な微生物資材を購入する必要はありません。もし早く硝化細菌を増やしたい場合には、既に立上げが完了している他の水槽のフィルターからろ材を取り出し加えるなどいくつか方法があります。

ベルサイフォンを利用すると植物の成長が良くなり、微生物にも良い影響を与えます。ただし、必ずしもつけなければいけない設備ではありません。オーバーフロー型でもアクアポニックスは可能です。

いくつか想定される課題として、物理ろ過がないことによる排泄物の蓄積、生物ろ過不足によるアンモニアの増加、植物の根の成長による遊泳空間の減少などがあげられます。

赤玉土や軽石は軽量ではありますが崩れやすい培地になりますのでアクアポニックスには向いていません。

pHを上げるには、炭酸カルシウムや炭酸カリウムなどのサプリメントを利用する方法やカキ殻などの貝殻を使う方法があります。

ドジョウも育てられます。
ドジョウは高密度の飼育が難しいこともあるので、野菜を多く育てたい場合には上層や中層で泳ぐ魚と混泳させるのがおすすめです。

基本的には温厚で水質変化に強く、育てる野菜にあった魚が良いといえます。

魚への餌やりは必要です。アクアポニックスでは魚の排泄物が微生物の餌となり、野菜の肥料へと変換されていきます。エサが無ければ魚は成長できず、排泄物もあまり出ませんので、野菜を良く育てるためにはしっかり給餌する必要があります。

藻は養液のPHを乱高下させることや、溶存酸素の低下、肥料成分の吸収、魚の視認性の低下などアクアポニックスにとっては悪影響を及ぼします。藻が生えないように養液に光が当たらないように対策することが大切です。

ベタでもアクアポニックスは可能ですが、ベタの場合、混泳が難しいためたくさんの野菜を育てることは難しいです。小さいハーブや観葉植物などを育てるのには向いていると思います。

土の中で繁殖するような虫はアクアポニックスでは増えません。また、虫がつかない観葉植物であれば虫が増える心配はほとんどありません。
ただ屋内でも野菜によっては虫が飛来しやすい環境だと、野菜で増える虫（アブラムシやハダニ）が増えてしまうことがあります。定期的に野菜の観察をして捕殺、もしくは忌避剤の使用することで対策することができます。

ハワイではタロイモを栽培していますので、栽培方法次第では育てることも可能です。水耕栽培でジャガイモなどイモ類を栽培している事例があります。